福音書や伝承が基本なので諸説がいりまじっていて、どの学派とかは特になくまとめています。
もくじ
最後の晩餐
晩餐でイエスは12使徒の中で裏切りを起こすものがいるとし、「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい」と指示した。更にこの苦難によって弟子達が逃げ散ることを予言を行った。
その翌日にイエスはユダの裏切りによってユダヤ教の指導者に引き渡されたとされる。
キリスト教と医療
聖書には聖なる油とする香油の調合方法やいつそれをすべきかをモーセに伝授したとされます。
イエスは香油として大麻医療を用いて、当時は聖職者や王といった特権階級しか受けれなかった医療を民間へ広め、それが奇跡として伝承として残っているのではないかという説があります。そしてこの救済によって民衆の支持をがっちり得たと考えられます。科学に裏打ちされた救済と福音がキリスト教の布教を支えたと考えています。
福音書記者
福音書はイエスの言行録で4文書があり新約聖書に取り入れられている。「福音」は良い知らせの意でイエスの再臨、救済を示す。
- マタイ(人間、天使)
- ヨハネ(鷲)
- マルコ(ライオン)
- ルカ(牛)
福音書としてイエスの教えを広めた、それぞれの福音書にはシンボルとなっている動物がいる。
シンボルイメージ
- 天使
人間性 - 鷲
太陽を直視出来る動物とされる - ライオン
威厳 - 牛
犠牲、いけにえ
洗礼者ヨハネ
イエスが誕生する以前の最大の預言者。
イエスに洗礼を行った、指先は「再臨のイエス」を示す。
ヨハネの回心
>ヨハネが求めた「悔い改め」とは道徳的な改心ではなく、むしろ従来の当時のユダヤにおける人間の生活上の価値基準を180度転換すること、すなわち文字通りの「回心」であった。ヨハネは、ファリサイ派など当時のユダヤ教の主流派が、過去において律法を守って倫理的な生活を送ってきたことを誇り、それを基準として律法を守らない人びと、あるいは貧困などによって守りたくても守ることのできない人びとを、穢らわしいものとして差別し、蔑む心のありようを罪と考えた
@see Wikipedia
サロメ
サロメが踊りの褒美に聖人ヨハネの首を要求したことで、洗礼者ヨハネは斬首されてしまう。
キリスト復活後の使徒達の行方
ヘロデ王によって最初に殺された使徒ヤコブは聖書で唯一殺されたことが記され、教会の伝承によると他の使徒達は宣教の中で迫害により殉教したとされる。
ヤコブ兄弟
- イエスの異母兄、異父兄、または実弟
- ゼベダイの子のヤコブを大ヤコブ、アルファイの子であるヤコブを小ヤコブと伝統的に呼ぶ
諸説あるがイエスの近親者であることは間違いないとされる。
イエスと12使徒
バルトロマイ
- アルメニアで殉教、全身の皮を剥がされた。
- 最後の審判で自身の皮を持ちイエスの足元に立つ
(小)ヤコブ
- 初代エルサレムの司教
イエスの生前はあまりイエスの行動に理解が出来ないでいたが、イエス再臨の再開後に豹変したようで、エルサレムで指導的立場にまでなった - アルファイの子であるヤコブを小ヤコブと伝統的に呼ぶ
- 62年に処刑され殉教
ペテロ
- 12使徒の統率者、キリストと親しく最もキリストの近くにいた人物
- ペテロの裏切り
処刑されるキリストの使徒であるかとの問いに、命を惜しみ否定し後に悔いた
キリストが最高法院で裁きを受けていた時に中庭で見ていたペテロは見物人に問われた時に否定した。三度目に「あの人を知らない、あんな人の弟子ではない」と誓った時に鶏が鳴いた。イエスはペテロのこの裏切りも予見していた。 - 復活したイエスによって罪を赦されたペテロは再び弟子となり、ローマやパレスチナで布教を行い最後はネロ帝により磔にされ殉教した
聖アンデレ
- 伝承によるとX型の十字架にかけられ殉教した
// X型の十字を「アンデレ十字」と呼ぶ
ヨハネの福音書によると、
- 洗礼者ヨハネの弟子
- 洗礼者ヨハネによる「イエスは神の子羊である」という言葉に従い、師と共に弟子となった
ユダ
- 裏切り者のユダ、イスカリオテのユダ
- 銀30でイエスを引き渡し、後に悔いて首をつって自殺
裏切った理由
- イエスの教義とユダが今求めるものの落差に失望を感じていた説
- イエスが命じイエスの真理によって実行した説
イエスは「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい」とユダに指示を行っている
ユダの接吻
ユダヤ祭司長に誰がキリストであるか接吻によって示した、愛による行為である接吻が背徳を示した
ユダが裏切らなければイエスは殺されなかったのか?
遅かれ殺されただろう、ユダヤ祭司長や指導者の間でイエスの殺害は相談されていたし、弟子達は不穏な空気を感じていたと考えられる。そうなると、イエスの処刑にユダの裏切りは必要なかったことになる。裏切りとしてもユダがしたことは引き渡したことだけなのだ。ユダヤ教体制を批判し神の教えを説いていたイエスはユダヤ教指導者の中で既に処刑に動くだけの要件が揃っていた。
イエスが命じイエスの真理によってユダは実行した説
イエスは自分が殺される運命を予知したうえで「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい」とユダに指示を行ったとされています。人類を救済する為にはイエスは処刑されなければならず、ユダはイエスの真理に自己犠牲によってただ尽くしその愛を接吻によって示した。
イスカリオテの諸説
- 暗殺者
- イーシュは男、ユダヤ地方カリオテ出身の男
- アラム語で「嘘つき」「偽善者」
// イエスや弟子達はアラム語を使っていた(またはヘブライ語という説がある)
13番目の使徒?
- 13番目の使徒は間違い
ユダは12番目の使徒、ユダが死にマティアが13番目の使徒になった。
銀30の価値
- 80万円程度
- 奴隷1人が買える値段
使徒ヨハネ
- イエスの愛弟子
- 洗礼者ヨハネとは別人
- 福音書、3つの書簡、黙示録を著す
毒杯
信仰を示すなら毒杯を飲み干せと命じられ、飲み干したが生きて示した。また毒杯で死んだ2人をも生き返らせた
ヨハネの黙示録
迫害される諸教会に対して、最後の審判、キリストの再臨、神の国の到来、信仰者の勝利という内容で警告と激励が記されている。
イエス
- ジーザスクライスト
- 磔刑での処刑の3日後に蘇った
イエス(キリスト)の裁判
ユダヤはローマの支配下の属州であり処刑する権利がなかったので、ユダヤ教での宗教裁判の後にローマに引き渡され別の裁判としてイエスは裁かれている
ユダヤ教の宗教裁判
- 神の御子、メシアであるとの宣言の嫌疑によって裁判が行われた
ローマの裁判
- 反乱をおこすように先導し、脱税を促し、自らを王とすることを企んだとする嫌疑によって裁判が行われた
- 「わたしはこの男に何の犯罪も見いだせない」
ユダヤ属州総督ピラトはイエスを処刑する理由を見つけられなかったのでムチ打ちのみで済ませようとしたが、「イエスを磔にせよ」という群衆の声によってイエスの処刑が行われることになった、不当な裁判であった。
十字架の磔刑とローマへの布教
- 即死せず長時間苦しむ為、刑の中で最も重くローマ帝国に対する反逆者のみが適用される悲劇性
- ユダヤ教指導者によってイエスの裁判が行われ、支配下のローマでも裁判と処刑が実行されたこと
ペテロとマタイによる布教によってローマの下層民にキリスト教が人気になったが、要因としてイエスの磔刑の悲劇性によってローマ市民に贖罪の意識を強く与えたと考えられる。
- もし一般的な処刑方法で殺害されていたなら
- もしユダヤ教の裁判によって処刑されていたなら
ここまでキリスト教が広まらなかったかもしれない。
ミラノ勅令
- 313年 ローマ帝国で迫害されていたキリスト教がミラノ勅令によって認められる
- 392年 キリスト教がローマ帝国の国教となる
トマス
(キリストの復活を確認する懐疑のトマス)
「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手を伸ばして、わたしのわきに差し入れなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」
イエス曰く「見たから信じたのか、見ないで信じるものは幸いである」
イエスの復活を知らしれる為にイエスは弟子たちに姿を見せる必要があった。トマスは復活したイエスを受け入れられなかった。「証拠を見せて欲しい」イエスの傷跡に触って初めて復活を受け入れた。
見てから信じるのは当然で、信仰は信じるからビジョンとなって見えてくるものだという教え。
宣教の道中で槍に刺され殉教。
(大)ヤコブ
- キリストの復活の時にその場にいなかったことから信じなかったが、キリストが彼の前に立ち復活を示した
- ゼベダイの子のヤコブを大ヤコブと伝統的に呼ぶ
フィリッポ
- スキタイ地方を巡礼し福音を説いた
- 礼拝されていた竜を十字架によって追いだしたことで処刑された
転向者マタイ
- 福音書の第一著者
- 当時金を扱うことで嫌われていた徴税人であった彼の隣にイエスは座り弟子にした
- エチオピアで刀傷により殉教
収税人
- ユダヤの支配国であるローマに毎年決まった税額を支払うが、税の徴収方法は収税人に任されていた
- 収税人はローマの手先であり、裏切り者と忌み嫌われた
「なぜ、あなたたちの先生は収税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言われ傷ついたマタイ
キリスト曰く「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。 『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
タダイ
- キリストの死後にタダイとシモンは福音を巡礼して国々を回った
- ペルシャで殉教
熱心党のシモン
- キリストの死後にタダイとシモンは福音を巡礼して国々を回った
熱心党
イエスの時代に存在したユダヤ教の政治的宗教団体
古典美術でのキリスト教
古典絵画は貴族と神話、宗教画がほぼで描かれるモチーフも限定的なのでキリスト教をざっくり知っていると美術館に行った時に楽しむ手助けになるかな。
製作者の違いで同じ聖人やシーンでも表現の違いが大きく、宗教画として表現が制限された要件のなかで製作者のアーティスト性を見ることが出来ます。