- HSRP
 Hot Standby Router Protocol。ルータを冗長化する為のプロトコルです。
サンプル設定例
- 仮想IPアドレス:192.168.10.254
- Activeルータ:R1
- Standbyルータ:R2
- Listenルータ:R3
R1 interface FastEthernet 0/0 ip address 192.168.10.1 255.255.255.0 standby 1 ip 192.168.10.254 standby 1 priority 110 standby 1 preempt R2 interface FastEthernet 0/0 ip address 192.168.10.2 255.255.255.0 standby 1 ip 192.168.10.254 standby 1 preempt R3 interface FastEthernet 0/0 ip address 192.168.10.3 255.255.255.0 standby 1 ip 192.168.10.254 standby 1 priority 90
priorityのデフォルトは100。100以上大きいと優先される。
- R1がダウンするとR2がActiveに昇格します。
- R1, R2がダウンするとR3がActiveに昇格します。
(config-if)#standby {グループ番号} IP [仮想IPアドレス]
仮想IPアドレスが省略された場合、同じグループのルータから通知された仮想IPアドレスが自動で設定されます。
(config-if)#standby {グループ番号} プライオリティ {プライオリティ}
デフォルトで100。優先的にアクティブにしたい場合は101以上、優先的にスタンバイにしたい場合は99以下に設定します。
現在の状態によらず、プライオリティの高いルータをアクティブにしたい場合はpreemptを設定します。
デフォルトでpreemptは無効になっています。新しいルータをアクティブにしたい場合に、プライオリティを101以上に変更してグループに追加したとしても、preemptを有効にしないとアクティブルータに変更されません。
(config-if)#standby {グループ番号} preempt
HSRPの状態一覧
- Initial
 HSRPが動作していない。(設定変更またはインターフェイス起動直後の状態)
- Learn
 仮想IP未設定、アクティブルータからのメッセージ待ち
- Listern
 仮想IPアドレス設定、既存のアクティブまたはスタンバイルータからのメッセージ待ち
- Speak
 自身のHSRP状態を通知(Active/Standbyの候補となる)
- Standby
 次にActiveになる候補(スタンバイルータ:グループに1台のみ)
- Active
 仮想IPアドレス宛のパケットを処理する(アクティブルータ:グループに1台のみ)
HSRPの2つのバージョン
| 機能 | バージョン1 | バージョン2 | 
| IPv6のサポート | 無し | 有り | 
| タイマーの間隔 | 秒 | ミリ秒 | 
| グループ番号の範囲 | 0~255 | 0~4095 | 
| 仮想MACアドレス | 0000.0C07.ACxx | 0000.0C9F.Fxxx | 
| マルチキャストのアドレス | 224.0.0.2 | 224.0.0.102 | 
| パケットの送信元識別子 | 無し | 有り | 
HSRP状態確認
#show standby [brief]
ルータのHSRPの状態を確認できます。
HSRPの状態遷移
#debug standby events pool
HSRP設定前に入力しておくと状態遷移を確認できます。
@see ping-t

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