- NDP(国内純生産) = GDP(国内総生産) - 固定資本減耗
- GDP(国内総生産) = NDP(国内純生産) + 固定資本減耗
- GNI(国内総生産) = GDP(国内総生産) + 海外からの純所得
- NNP(国民純生産) = NDP(国内純生産) + 海外からの純所得受取
- NDP(国内純生産) = NNP(国内純生産) - 海外からの純所得受取
- DI(国内所得) = NDP(国内純生産) - 間接税 + 補助金
- NDP(国内純生産) = DI(国内所得) + 間接税 -補助金
// 固定資本減耗 = 設備の減耗
- 銀行はAさんに1万円を融資する
- Aさんは1万円でサーバを製造
- Aさんが製品をBさんに30万円でサーバを販売
- Bさんはサーバを使ってWEBサービスを開発、
980円/月額で世界中のユーザに提供を行った - Aさんは銀行に1万円を返済する
銀行が融資したたった1万円がどんどん付加価値を生んでいきますね!
1万円が生んだ付加価値 の合計= GDP
もくじ
三面等価の原則
一国において、生産面 、 分配面 、 支出面からみた額が一定期間経過し、事後的に見て等しくなること
- 生産面
GDP(Y)
生産面からみた「付加価値」の合計 - 分配面
消費(C) + 貯蓄(S) + 税金(T)
「所得」の合計
- 支出面
消費(C) + 投資(I) + 政府支出(G) + {輸出(EX) - 輸入(IM)}
給料などの支出額、「需要」の合計
支出(買い手)
- 家計(消費)
- 企業(投資)
- 政府
- 海外
おおざっぱに、
- 民間の所得 = S + T
- 税収 = T
輸出入
C + I + G + { EX - IM } = C + S + T
EX - IM = (S - I) + (T + G)
この3つの側面から見ていくこと
IT会社の例
生産面 = IT会社から見る
生産面
IT会社はサーバを代理店から300万円で仕入れた
IT会社は技術サポートをつけて500万円で顧客にサーバを提供した
500万円 - 300万円 = 利益200万円
500万円 = 原価300万円 + 利益200万円
支出面
顧客は「サーバ+技術サポート」とした商品を購入することで500万円消費した
生産面 = 支出面
生産500万円(費用300万円 + 200万円の利益) = 消費500万円
生産と消費が等しくなる
分配面
IT会社は代理店へ300万円、賃金として従業員に100万円、企業所得として100万円を分配した
生産面 = 分配面
生産500万円(費用300万円 + 200万円の利益) = 代理店への300万円 + 賃金100万円 + 企業所得100万円
生産面 = 消費面 = 分配面となる
有効需要の原理(ケインズ)
需給均衡式
供給(Y) = 需要(C + I)
- Y = C+ I
Y(国民所得) = C(消費)+ I(投資)
消費の分解(消費関数)
- C = C0(基礎消費) + C1(限界消費性向) × Y(国民総所得)
C0(基礎消費)
= 所得の増加で変化しない消費 = 家賃とか、はみがき粉代
C1(限界消費性向)
= 所得が増えたら使ってみても良いかな?って消費の伸び。100万円のボーナスを貰って50万円使って良いかなって思ったら、限界消費性向は50万円/100万円 = 0.5
投資
I = I(一定)
需給均衡式に消費の分解を代入しよう
- Y = C0(基礎消費) + C1(限界消費性向) × Y(国民総所得) + I(投資)
つまり、
Y = C0(基礎消費) + C1Y + I(投資)
Y - C1Y = C0(基礎消費) + I(投資)
Y(1 - C1) = C0 + I
需給均衡の一般式
Y = 1 / (1 - C1) × (C0 + I)
乗数効果
ケインズの「適切に政府支出を増やして投資すれば、投資以上に効果は乗数になって返ってくるぞ」いう理論の裏付け
政府の公共事業
政府 | A社 | B社 | C社 | D社 | E社 | 合計 | |||||
100 | → | 100 | → | 60 | → | 40 | → | 30 | → | 20 | 250 |
政府は100億円でA社にオリンピック会場を発注 → A社はB社に設計を発注 → B社はC社に ・・・ → E社
(100 + 60 + 40 + 30 + 20) / 100 = 2.5
= 2.5倍
政府の100億の支出が世の中に250億円の経済効果を生みだした! = 乗数効果は2.5倍
更に労働者にも波及する
労働者「不況だ。給料は少ないし、仕事もあるかわからないから買い控えよう」
↓
政府支出を行う「10年後にオリンピックを東京で開くぞ!」
↓
労働者の所得が増える
↓
労働者「給料が増えた!10年はこの仕事が安定して続くぞ!酒でも飲みに行くか!」 = 限界消費性向が増加する
↓
(略)
↓
嬢「最近羽振りの良い御客さん多いなぁ。そうだ、王子のイベントでリシャールを入れよう、これで私のことだけ見てくれるかな~!えいっ!200万!」
↓
ホスト「16か月連続No1だ、もはやナンバーであり続けることは当然であり、俺はレジェンドになった。次の高み、俺も自分の店を出すタイミングかもな。会長に相談してみるか」
↓
新しい店が出来る
↓
新しい店は成功し店を増やし、加盟店も増えグループになった
↓
政府支出は世の中に波及し、大きな波となり乗数として投資効果が返ってくる
利益を独占、中抜きが激しいと乗数効果が起こらない!
政府 | A社 | B社 | C社 | D社 | E社 | 合計 | |||||
100 | → | 100 | → | 10 | → | 6 | → | 3 | → | 1 | 120 |
A社が9割も抜いてしまって、B社に1割で放り投げた!!
(100 + 10 + 6 + 3 + 1) / 100 = 1.2
= 1.2倍
政府の100億の支出が世の中に120億円の経済効果を生みだした! = 乗数効果は1.2倍
↓
あれれ?
変化率
ΔY = 1 / (1 - C1) × ΔI
需給均衡の一般式はこうでした、
Y = 1 / (1 - C1) × (C0 + I)
所得が増えた場合の変化率 = 投資効果を考える
ΔY = 1 / (1 - C1) × (ΔC0 + ΔI)
C0は基礎消費なので、所得が増えようが変わらない ΔC0= 0
よって、
ΔY = 1 / (1 - C1) × ΔI
限界消費性向が0.5の場合、
1/(1 - 0.5) = 2
ΔY = 2 × ΔI
ΔY = 2ΔI = 投資効果は2倍
限界消費性向が0.8の場合、
1/(1 - 0.8) = 5
ΔY = 5 × ΔI
ΔY = 5ΔI = 投資効果は5倍
景気対策とは?
消費性向を上げて、貯蓄性向を下げる政策
消費性向
消費性向 = 使ったお金 / 貰ったお金
貯蓄性向
貯蓄性向 = 貯金したお金 / 貰ったお金