普通や常識、数字から離れることで面白さやファンを惹きつける魅力が生まれて・・・というのって目新しくはないのかもしれないけれど。著者の苦悩体験、営業利益140億の企業に育てている実績ベースで書かれている。夢想ではなく、実際にそれを体現した企業が実在している。
そこに数多の自己啓発本に道をあけさせる凄みと説得力がある。
採用CM。企業文化、自分だけのやりかたで面白くさせる。
想いだけで表現されたもの。
もくじ
合理主義とハートドリブン
これはどちらも成り立つもので、合理主義の先に突き抜けていく為にハートドリブンがあるように感じます。
ハートドリブンな組織にするためのチームビルディングの手法についても具体的にあって。理解と同意をわけることで、ネガティブな感情も拍手して受け入れ、理解を表明する。それってすごいことですよね。
裸足でくつろげる環境や、森をモチーフしたデザイン、アート作品といったもので自由な感情が生まれやすい空間を作るなどしています。
他人の期待や観念に応えなくて良い
- 観念のモンスター
リーダーとしてこうあるべきだとか、勝手な観念をつくりだしていないか?
価値を出さないと自分は愛されないのではないか?そうあらないと見捨てられるのではないか。。
→そんなことで離れると思ってるの?許してくれる組織が強い。 - 弱さを持っていて、表現して良い。
自分が強くないといけないと脅迫観念にとらわれず、勇気を持ってメンバーに弱さを見せる。
メンバーはリーダを助けたいと思っていて、助けられるチームが強い。 - 自分がやりたいこと、面白いこと、つらいことを表現する
一人一人の自己実現の過程で生まれるエネルギーを組織の中に持ち込める。
人生の表現の場となる会社。
プロダクト、サービス作りについて
- 感情価値を重視した製品やサービスが大事
- GAFAのような大規模リソースが投資されたものには打ち勝てない
- 面白いこと、わくわくする為のものだったらなんだってやる
合理的で機能的に良いだけの製品では大規模投資された世界企業には勝てない、だからそれらを突き抜ける為により感情価値を重視したものをつくっていこう
想い、感情を揺さぶるコアなファンを獲得する製品。万人受けではなく、賛否があったり、強い癖と魅力がある製品、応援したくなるもの。利用することで自分もその価値観を支持することができるもの。
→応援される企業、商品
『ブランド』を作る
感情価値
- 世の中は機能性の高い、実用性の高いものであふれている
- 面白いこと、わくわくすることを追求する
品質で差別化するのは大変
Googleのサービスに対抗するような、大規模なリソースによって品質の高いもので勝負するのは部が悪い
感情価値で勝負しよう
- ブランド、思想
- 思想とプロダクト
ジョブズとApple
→革新的な製品
数値で表せないものに価値を出す。
好き嫌いが強く別れるようなプロダクトのほうが良い。
- 突き抜けたもの
- 余白のあるもの
- 感情を揺さぶるもの
GoodはGreatの敵
- 機能的に誰がみても良いものには価値がなくなっている。
- 機能だけで良いものではAlibabaなど巨大企業とは勝負できない
無駄、無価値、意味があるのかわからないものを排除しない
- わくわくするもの
- 数字では、KPIで表せないもの
- 無邪気なもの
→そういうものが面白い、わくわくする感情価値をつくる
合理的な考えは必要
- ロジカルなものでは頭うちになる。
- ロジカルなだけでは競合には勝つことは難しい、良いと思うもの。面白いと思うもの、魅力的に感じるものを目指す。
ベースはロジカルシンキングで、その上にあるもの。
『物を買う』『サービスを利用する』は消費者の自己表現
- 製品を購入することで自己表現を行う
豊富なカラーバリエーション、形 - 応援したい」
作り手の感情に共感し購入し応援することで自己表現となっている
チームマネジメント
- 感情をわかち合おう
- とがっているものを潰さないようにしよう。
理解と同意をわける
異なる意見でも、『●●さんはそう感じたんだ』と理解するだけで良い。
理解してから理解が生まれる。
理解すること、同意することは別
『今日の●●さんのスピーチつまらなかったね笑』というのも個人の感想だからあり。
→感じたことを自由に表現できる場は心理的安全性を担保してくれる
→多様なアイデアが生まれる。
グレートなもの、悪いものがでてくる
→普通に良いものはもはや価値がない。
ネガティブな感情もわかちあう
- ポジティブな感情しか許されない組織は居心地が悪い
→離職を招く、数字で表せるような良いものしか出てこなくなる - へんなもの、違和感は可能性
- 苦しいことや辛さをメンバーと分かち合う。
→頼ること
ポジティブもネガティブも大切な感情として丁寧に扱う。
感情を分かち合う
- 『そうか、やる気でないんだね。もう採用何年かやってやりきった感なんでしょう?今どんな気持ち?どうしたいとかある?(理解)』
- 『採用はむちゃくちゃ大事で。誰かがやらないと俺は困っちゃうなあ。いい人材と働きたいんだよね。(本音)』
- 『どうしようか?(相談)』
拍手の文化
誰かが何かを発言したら拍手を送る文化がある
→何をいっても大丈夫、心理的安全性が生まれる